虚像とリアル

所詮戯事

私の幸せと自担の幸せ



「長野くん結婚したって!」

 

11月29日-

 

その日は約2ヶ月ぶりに生放送で6人を見れると朝からルンルンしてた私。

 

至って普通の1日を迎えるはずだった、あの一言を言われるまでは……。

 

 

 

 4限終了後、腹が減って飢えていた私は「今日のお弁当は何かな…」と思いながら沢山の古典の教科書を抱えて教室へ戻ろうとしていた。

 

そんな私の後ろ姿を発見した複数人の友達が走ってやって来た。

 

 

「長野くん結婚したって!」

 

はぁ???

これが自担結婚報告を受けて最初に思った感情である。

あまりに拍子抜けした発言だったため、信じられなかった。

 

「嘘なんでしょ?笑」

「嘘じゃないよ、だって担任が言ってたもん!」

 

何故担任から?と思ったのですが、後日談として…。

4限の古典で長野くんがが結婚したことを担任が悲しげに話していたという(私と友達は古典のクラスは別)。

友達は思わず、「え!○○(私の名前)ヤバイじゃん!」と言ったところ、担任には「これはデリケートな問題だから言いなさんな」と言われたそうで。

その友達は私が家に帰ってから知るよりも今伝えてあげた方が気が楽だろうと思ったため、伝えたと(家に帰って知ったら耐えられなかったと思うからかえって私としては有難かった)。

そして担任はイノッチ担らしい(半年以上同じ教室に同志がいたことをこれがきっかけで初めて知る)。

ちなみに担任の親もイノッチ担らしく、あの2007年の結婚報告を体験したのだそう(だから担任はデリケートな問題って分かっていらっしゃったのか)。

 

※ここから本題に戻ります

 

そんなわけあるか!と思いながら早足で教室へ戻った。

 

 

 

クラスの女子が教室に入った私を見た瞬間、口を揃えて「長野くん、結婚したよ!!」と言ってきた。

 

それでも私は皆が自分をからかってるんだと思った。←なんて頑固
いくらなんでも44歳独身をネタにしすぎでしょ!失礼だ!ってね。←失礼なのはどっち

 

「そんなの嘘だよ!」
「そんなわけない!」

そう返答しながらも徐々に自分の中で不安が高まっていくのが分かった。

 

普段、学校で携帯をいじらない真面目な?私はすぐに電源をつけた。

親からもLINEで"長野くんが結婚した"って来てたけど無視。

 

まずはYahoo!ニュースでしょ!と思いながら開くとそこに書いてあった。

 

"V6 長野博 結婚"

 

「え、ホントに?!」
「えっえーー?!?!」

 

教室中に私の声が響き渡った。

 

「なんで?!、えっ誰と?やな"ひむけやた"ニ△ハまに◯<〒は…(恐らくこんな感じだった)」

 

急に突きつけられた自担の結婚に思考が追いつかず、なす術もない私は涙が流れた。どう受けて止めて良いか分からなかった。

正直、いつか結婚するとは思ってたけど自分がファンになってからこんな早く結婚するとは思ってもみなかった。

熱愛報道も過去に出ていたらしかったけどその時ファンじゃなかったし、最近ワイドショーで破局したと聞いていたから尚更だ。

以前の私は早く自担に結婚してほしい!!ってTwitterでも言っていたが、いざその現実を突きつけられると辛いものであった。

 

思いのほか涙をボロボロ流す私にクラスのみんながびっくりしたように見てた。

そりゃ当然だ。だってたかがアイドルの結婚、しかも44歳のアイドルの結婚。

 

たかがアイドルの結婚で泣く奴なんかいるか?まるで、自分が長野くんを本当に好きみたいじゃないか(所謂ガチ恋)?って自分でも思ったし、こんなことで泣いてる自分が恥ずかしかった。でも、涙が止まらなかった。

 

おめでとう、辛い、悲しい、何で?といった様々な感情が押し寄せてきた。

結婚報道が出て改めて分かる、自分がこんなに長野くんを好きな気持ち。

長野くんが裏切ったとまではいかないけど、私たちファンから遠く離れていってしまうのではないかという不安な気持ち。

本当にいろんな感情があった。

 

「いや、嬉しいんだけどさ、唐突すぎてびっくりしちゃって…」

 

クラスの子にはそう言ったものの、その時のわたしの様々な感情の中で"嬉しさ"は一番少なかったと思う。

 

 お昼御飯は泣いてばかりで殆ど食べられなかった。


それから帰宅するまでは恐ろしいほど長く感じた。
午後の授業の時も、掃除の時間も、バスの中も、ずっと"長野博"と"結婚"が頭の中でループ。
何度考えても信じられなかった。

 

 

家に帰るとすぐにテレビをつけた。

運が良いのやら悪いのやらジャストタイミングで"長野博 結婚"という文字が躍り出ていた。そして本人のブログを読んだ。


やっぱり本当だった。
そう分かった瞬間、涙が止まらなかった。

 

学校へ行く時はベスアを楽しみにしてたのにもう、これから見る長野くんは既婚者なんだなって思うとすごく嫌だった。悲しかった。辛かった。


Twitterでもみんな長野くんを祝福してる
おめでとう、嬉しいって。
皆に合わせるかのように自分もおめでとうってツイートした。


嬉しい、おめでとうよりも、辛い、祝えない方が上回ってるのは自分だけなのかと思うと余計に苦しかった。

 

自担だからこそ自担のの幸せを喜んで祝福したかった。ずっと悲しい思いを抱えていたくなかった。

でもせめて今日だけ、今日だけはファンとして自担として悲しませてくれ。

そんな気持ちだった。


テスト一週間前を切っていたが、勉強に集中できるはずもなく、ずっとベスアを眺めてた。

何回も悲しさが襲ってきてその度に泣いた。


ジャニーズグループが出てくる度に心臓が押しつぶされそうになった(この時、私の中でジャニーズがどれも長野くんに見えるっていう不思議な現象が起きていた(笑))。

 

V6の出番が来てほしくなかった。

 

ドラマ主題歌のメドレーの1発目からV6。


♪feel your breeze

 

そこにはメンバーと歌っている自担がいた。

 本来ならかっこいい〜可愛い〜ってはしゃいでるはずなのに、既婚者という事実が脳裏に離れない。

 

 

途中のV5と鰹になった長野くんのシーンでは笑いながら泣くという器用なことになっていた。

 

 

HONEY BEAT

 

"誰かのために 泣いたって君は君だよ"

"未来を選んで今リスタート"

 

こんな歌詞で歌われたら泣くしかない。

笑顔で長野くんが歌ってるのに、"笑って"って長野くんが言ってるのに、笑えないどころか泣いてごめんなさいと思った。

 

何でこの曲選んだの〜ってぐらいマッチしてて……(もし彼が選曲したなら、罪な男だなって思う)。

 

 

♪Beautiful World

 

長野くんがここで初めてコメント

 

ファンを気遣った言葉で緊張した面持ちの長野くんを見るとすごく申し訳なかった。緊張させてる原因が自分みたいに泣いているファンにあるのかなと思うと。

 

 

Beautiful World は Feel your breeze の時より、何故か3割増しでかっこよかった。言ってしまえば、今年で一番自担がかっこよかった。
胴上げされて、同期や後輩、メンバーに囲まれて幸せそうに歌ってる長野くん。

申し訳なさそうに歌ってる様子も長野くんらしくて。

 

 

嗚呼、好きだな

心からそう思った。

 

 

長野くんは結婚しても長野くんのままなんだなって。

その日の中で一番泣いた。

それはきっと変わらないままでいてくれる長野くんに対して安心したからだと思う。結婚してもアイドルでいてくれると。

初めて結婚おめでとう、幸せになってねと思えることができた。自担が幸せそうな姿見て、いつの間に嬉しさから溢れる涙へと変わっていった。

 

そのあとV6の出番がないって分かると、そのままベッドへ直行して寝た。

 

こうして怒涛な11月29日が終了した。

 

 

 

一夜明けて、前々からもう泣かない!笑顔でいよう!って決めてた。

 

朝、初めて会報を見た(涙で汚したくなかったため)。

いかにも" The 長野博 "で思わず笑ってしまった。

流れるニュースもこんなに朝から長野くんを見れるのが最初で最後かもとまで思えるほど気が楽になっていた。

 

学校着いてからは案の定皆に心配されたけど、「地の底から復活した、これからもこのまま!」と長野担続行の意を表明した(そもそも結婚報告された時から長野担を降りようとは一度も思ってない)。

 

 

 

あれから1週間経つが、全然そんな気がしない。

まだ11月29日、もっと言えば11月28日な気分。

 

 

私はV6を、長野博を好きになって1年半のバリバリ新規だ(FC会員証なんてあの会報が来る二週間前に届いたばかり)。

 

昔から長野担の人から見ると、たかが1年半のファンで悲しんでるの?お前に長野博の何が分かるんだ!って思う(自分でも1年半の担歴でこんなに衝撃を受けるとは思ってもみなかった)し、一般人からしても、高校生が長野博を好きなんて変わり者だなと思っても当然だ。

 

私にとって長野博は、洋画鑑賞という趣味ぐらいしかなかった私が生まれて初めて好きになった日本の芸能人で、初のジャニーズで、初の自担であり、V6は初めてアルバムやコンサートのDVDを買ったグループで、始めてFCに入ったグループだ。

 

ファン歴はそれこそ短いけれど、ファンになってから今までの1年半、気持ち的には他の熱狂的な長野担さんと同じぐらいあったから自担の結婚に対する感情も多々あったのだ思う。

 

 

残念ながら現場はまだ行ったことないため、長野くん本人に会ったことは一度もない。

 

これからコンサート等で会えたとしても、そこにいるのは"既婚者の"長野博である。

 

でも今回の一件で、私がどれほど長野くんが好きだったのか気付かされたし、長野くんの人柄、優しさ、謙虚さ、ファン想いなところ…たくさんの魅力を改めて再発見できた。

 

 自担の結婚で嫌いになるどころか、ますます好きになっちゃったなと思っている今日この頃(本当に長野博は罪な男だよ!どうしてくれんだ!って叫びたいほどだ)。

 

 

この1週間で長野担のブログやTwitterを見てて、私も何かしら残したいって思って支離滅裂ですが、今回書かせていただきました。

 

ここで自分の思いを綴っても、自担が見るわけではないし(というか見られたら困る笑)、自分が勝手気ままに自担に好きだ嫌いだ、失恋しただとかの感情を抱いてるだけにすぎない。もちろん、自担がそんなことを知る由もない。だけどアイドルって大変だなと同時に思いました。

 

どんな(自担みたいなちゃんと配慮の行き届いた)結婚報告でもファン全員が傷つかない方法はないし、結婚適齢期を過ぎても簡単には結婚できない。

仕事って言われてしまえばそうなんだけど、ファンに夢を与えるために犠牲になったことも多いはずだからホントに大変だなって。

長野くん自身も結婚する上で自分のファンのことが心配事になってたと思うと申し訳なくなる。

 

 

日々、長野くんから幸せを頂けてる私は彼に幸せを与えることはできないけど、彼の幸せは願いたい。

 

これからは独身長野博ではなくなってしまうけれど、彼が歌って踊るアイドルを貫いていていく限り、又は自分が冷めてしまわない限り(当分は来ない)、ファンでありたいし、思う存分貢いでいきたい。

 

 

改めて、

 

ご結婚おめでとうございます

末永くお幸せでいてください

 

そして、

 

お嫁さんのためにも早く素敵なお父さんになってあげてください!

 

 

 

 

最後に声を大にして言いたい

 

 

 

 

これからも長野博が大好きだーーー!!!!!